ジャッキ管理システム

現場にジャッキの力を

見えない力を見る、現地の状況を知る、ジャッキを操作する。
現場全体を見渡す視点と、操作インターフェイスが、
ジャッキと、ソフトウェアを最高の形で連携させます。

大規模現場では、重量物を支えるジャッキ、移動させるための装置など、多くの種類と数のジャッキが使われます。それらを一元管理するために、最適な計測機材を選定し、現場全体を直感的に把握できる専用ソフトを作成します。管理室の計測画面は、遠隔でモニタリングも可能。様々な現場に柔軟に対応することができます。

システム概要
モニタリングと、集中コントロール

管理室は、管理PC、管理画面モニタ、デジカジアドバンスを設置し、システムの指令所として機能します。管理PCに接続した管理画面モニタには、計測画面を表示し、全体のシステム管理を行います。画面は複数のiPadでモニタリングすることができます。デジカジアドバンスには、各現場の仕様に合わせて作成した専用ソフトがインストールされており、レバー操作でジャッキを遠隔操作できます。

データ収集

ローカルユニットは、センサデータを収集しイーサネットケーブルでデジカジアドバンスにデータを送ります。さらに、ポンプユニットへの操作通信や、ネットワークのハブの役割をします。管理室とのやり取りには専用のケーブルを使用し、1km以上離れていても通信が可能です。

コントロール

スイッチボックスは、緊急停止や、作業状況の通知をボタン操作で行うことができます。オプションコントローラは、ローカルユニットに接続した制御ユニットを同時に操作することができます。管理室からの集中コントロールのほか、現地でもジャッキの同時操作を可能とします。

センサ

圧力変換器はジャッキ圧力を測定し荷重に換算することができます。ジャッキストロークや変位計測は、ワイヤー変位計レーザ変位計を使用します。長距離の移動量の計測はレーザ式距離計測器を使用します。

ポンプユニット

Miユニットは、1本のイーサネットケーブルの接続で、制御・荷重計測ができ、変位センサを繋ぐことが可能です。制御ポンプユニットは、制御・荷重計測のセンサケーブルを別々に接続して使用します。油圧アクセサリは、他のポンプユニットを油圧源として制御機能を拡張します。

PCのディスプレイに全てを表示

現場専用のソフトを作成

グラフィックにある重量物は、移動量計測センサの値で現物と同様に動きます。画像はCAD図面データをもとに作られているので、全体の荷重バランスやジャッキの受け点の位置が一目で把握することができます。他にも、多くの情報をその現場に合わせて作成することで、どんな現場にも柔軟に対応します。

実物と同縮尺のグラフィック

グラフィックにある重量物は、移動量計測センサの値で現物と同様に動きます。画像はCAD図面データをもとに作られているので、全体の荷重バランスやジャッキの受け点の位置が一目で把握することができます。他にも、多くの情報をその現場に合わせて作成することで、どんな現場にも柔軟に対応します。

レーザを使った移動量

モバイル対応(レスポンシブデザイン)はもちろん、検索エンジンに評価されやすい構造や、表示速度の最適化など、ユーザーと検索エンジンの両方に配慮した技術的対策を標準で実装。見た目だけでなく“使われる”サイトを実現します。

荷重 総荷重 設計値との比較

現場では迅速な状況判断が求められます。数多くの重要な情報の中から直感的に最適な答えへたどり着けるよう、レイアウトや数値のサイズ、配色を工夫しました。数値だけでなく棒グラフにも管理値を表示し、警告が必要な場合は背景色を変化させ、停止の原因を明確に示します。

送出しでは、常に桁に対する設計値が変化するため、安全な送り出しには適切な反力管理が欠かせません。送出し管理システムは、ステップ数と送出し量から設計値を補完演算し、適切な反力を表示します。これにより桁へのストレスを最小限に抑えながら、安全かつ確実に送り出しを行うことが可能です。

位置計測

本システムでは、橋桁の送出しにおける実測値と設計値をリアルタイムに比較し、差分を明確に表示します。グラフ上には各計測点の基準値を色分けして表示し、設計値とのズレを一目で確認できます。

さらに、基準を超える変位が発生した場合には実測値の背景色が変化し、警告を直感的に認識可能。原因究明や対応をスムーズに行えるよう設計されています。

遠隔でモニタリング

管理PCには、インターネット接続SIMカードと、遠隔接続ソフトウェアを標準でインストールしており、iPadなどで管理画面をモニタリングすることができます。他の端末を使用して、複数人で画面を共有することも可能です。

※モニタリングする端末に、ソフトウェアのインストールが必要になります。
※管理PCには、インターネット接続SIMカードを搭載していますが、環境によりネットワーク接続が不安定な場合があります。他のネットワーク環境のご用意をお願いする場合があります。

タフブック

管理PCには、過酷な現場に対応したパナソニック社のタフブックを使用しています。通信SIMを搭載しているので、インターネット網を活用した、遠隔監視等を使用することができます。

スイッチボックス

ジャッキが設置される各支点には、スイッチボックスを配置します。スイッチボックスは、非常停止ボタンと、作業状況ボタンを備え、緊急時には全てのジャッキ動作を停止することができます。作業状況ボタンは、準備完了作業中の状態を管理モニタに表示することで、全体指揮者の判断をサポートします。

音声によるサポート

管理室に設置されるデジカジアドバンスからは、音声アナウンスを発声することができます。

イーサネットを使用した
省配線システム

センサ、ポンプユニットはローカルユニットを経由して接続するので、橋梁工事の離れた脚間でも LAN ケーブル 1 本で通信可能です。Mi ユニットは、ローカルユニットを使用せず、LAN ケーブル接続で計測制御ができます。LANケーブルは、産業用のイーサネットケーブルを使用。防水・防塵のコネクタ接続は、接続のミスもなく確実な通信ができます。100mを超える長距離の通信には、エクステンダポートを使用することで、1kmの通信も可能となります。

主な機能

数値保存

数値データは、CSVファイルとして保存することができます。ファイルはSDカードを抜き取るか、タッチパネル下のUSBポートに、USBメモリを挿入することで移動することができます。抜き取ったファイルはエクセル等で編集することができます。

画面保存

任意の時間毎に画面のキャプチャを画像ファイル(PNG形式)として保存することができます。ファイルはWindowsのエクスプローラでいつでも確認できるので、作業中に過去の画面を参照することも可能です。

メール発報による桁異常の情報共有化

使用するセンサの閾値を超えた場合事前に設定しておいたメールアドレスにセンサ情報を発信することができます。
桁の状態異常に対する注意喚起や現状把握が現地にいなくても可能になるため、ベントでの長期間の受替えや沓座交換時の変位異常にいち早く気付くことができます。

経時変化表示による送り出し時間の管理

送出し量と時間の経時変化グラフを表示することで規制作業中の送り出し進捗状況の見える化を行うことができます。
見える化によりどの作業で進捗が早かったか、遅れているかが一目で分かり作業優先度の変更や人員配置の再検討など
作業効率化に寄与します。

データ連携によるセンサ情報を基にしたデータ比較

FTPサーバを使用することで他企業のセンサ情報を連携し、桁のズレや位置情報の比較・修正が可能となります。
普段ジャッキ計測では使用しない脚の沈下計測やベント傾斜などの設備に対する計測を送り出しのシステム上に表示し、一括管理システムとして使用することができます。

メール発報による桁異常の情報共有化

使用するセンサの閾値を超えた場合事前に設定しておいたメールアドレスにセンサ情報を発信することができます。
桁の状態異常に対する注意喚起や現状把握が現地にいなくても可能になるため、ベントでの長期間の受替えや沓座交換時の変位異常にいち早く気付くことができます。

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