マジックスライド

非平行軌条での横取り、回転中心のある旋回横取りを可能とします。

平行軌条ではスライドジャッキを使用し、横取り工事が行われますが、橋脚の形状などの問題で軌条を非平行に設置せざるを得ない工事では、スライドジャッキ上に橋軸方向に摺動できる設備を設ける必要があり、難度の高い工事となっていました。マジックスライドは、スライドジャッキ上に橋軸方向への摺動機能として、シンクロジャッキのクローラ部分の機能を取入れ一つの装置として完成させました。

マジックスライドの構造

両端クレビス付き油圧ジャッキは、基本構造は物上げジャッキと同じですが、特徴として、両端のクレビス部ににピンと取り付ける穴が開いています。そのクレビスとピンを利用し、重量物と接続し押し引きを行います。

非平行軌条での横取り

通常のスライドジャッキを橋軸方向の固定点とし、マジックスライド上で桁を橋軸方向に移動させながら横取りをすることができます。
鉛直能力は2000kNです。
軌条は400mmのH鋼に対応しています。
クローラプレート部分は±30°の範囲で回転することができます。

旋回横取り

クローラ部分は低摩擦で回転できるよう設計されているので、桁を受けた状態でもクローラ部分の方向を変えることができます。
クローラ部分は旋回に合わせて、自動に回転します。
回転中心には低機械高のジャッキを1箇所で受けることで、回転軸とすることができます。

旋回前

旋回後

仕様・図面

マジックスライド

仕様

最大能力1000×2=2000kN
ストローク50mm
最低機械高462mm
クローラプレート幅(受面)200m
クローラプレート長さ(受面)500mm
適用軌条幅400mm
重量980kg
ダウンロードPDF 換算表 DXF DWG

鉛直ジャッキ(1台当り)

最大能力1000kN
ストローク50mm
受圧面積240.5cm2
最高使用圧力41.6MPa
所要油量1.2L
使用例
関連情報
ポンプユニット
ジャッキシステム
製品の注意事項