使用方法
0.75kW 小型軽量電動ポンプ

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使用上の注意

0.75kW 電動ポンプユニットをご使用の際は必ず本書をお読みになり、内容を十分に理解してから取り扱ってください。

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安全上の注意

注意事項は下記3種類に分類しております。

取扱いを誤った場合、死亡又は重傷を負う事柄。

取扱いを誤った場合、死亡又は重傷を負う可能性がある事柄。。

取扱いを誤った場合、身体に損傷を負う可能性又は物的損害が発生
する可能性がある事柄。


電動ポンプユニットの改造はおやめください。動作不良につながる可能性があります。

電動ポンプユニットに打撃を与える、落下させるといった強い衝撃を与えることはおやめください。動作不良や油漏れを起こす可能性があります。

油圧ホースは確実に接続してください。接続不良の場合、油圧ジャッキが破損する可能性があります。別紙記載のカップラー脱着手順を参考に確実に接続してください。

リリーフ弁はジャッキの仕様に合わせて設定しています。ジャッキの仕様以上に圧力を上げた使用はおやめください。

各電動ポンプユニット、油圧ジャッキの銘版に記載されている最高使用圧力以上でのご使用はおやめください。

電源は動力に見合った3 相200V を使用してください。

電動ポンプを使用しない時はカバーを掛け、濡らさないようにしてください。ポンプ内部が水没し、破損する可能性があります。

油圧ジャッキ所要油量が電動ポンプユニット貯油量を超える使用はおやめください。吸い込み不良や給油口からの油漏れ、その他機器が破損する可能性があります。

雨・異物の混入を防ぐため、給油口のキャップは、給油時以外は外さないでください。異物の混入によってポンプ・バルブが破損する可能性があります。

給油は油面計の8 分目程度にしてください。満タンまで給油すると、ジャッキダウン時に給油口から作動油がオーバーフローする可能性があります。

ります。
油圧ホースに重量物を載せないでください。また、ねじれが発生するような使用方法もおやめください。潰れやキンク等の変形により強度が著しく低下し、油漏れの原因となります。

電動ポンプユニット近傍で溶接作業等を行う場合は必ず電動ポンプユニットと油圧ホースを火花養生してください。高温により損傷し、油漏れの原因となります。

ります。
電動ポンプユニットは水平に設置してください。作動油の吸い込み不良
や給油口から油漏れを起こす可能性があります。

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各部名称

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使用前点検

点検箇所点検内容
電動ポンプユニット□ 損傷の有無
□ 油漏れの有無
□ 設置状態の確認
カップラー□ 損傷の有無
□ 油漏れの有無
油圧ホース□ 損傷の有無
□ 油漏れの有無
□ 接続状態の確認

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操作方法

ご使用前に必ず無負荷での作動確認を行ってください。

油圧ジャッキを作動させる際は、載荷物との間に手指・身体を挟まれない様に注意してください。

起動スイッチを押す前に必ず切換弁が中立状態であることを確認してください。

  1. 側面部の起動スイッチを押し、モーターを起動させる*1
  2. 伸長(収縮)操作*2
    ・操作したい油圧系統のラインカット弁を緩める*3
    ・圧抜弁を締める
    ・切換弁を「押」方向へ最後まで倒す
     切換弁を倒している間は押しポートから作動油が吐出されます
  3. 収縮(伸長)操作
    ・操作したい油圧系統のラインカット弁を緩める*3
    ・圧抜弁を緩める
    ・切換弁を「戻」方向へ最後まで倒す
     切換弁を倒している間は戻しポートから作動油が吐出されます
  4. 圧抜き(減圧)操作
    ・圧力計の指針を確認しながら圧抜弁を締め状態から徐々に緩める。
     圧抜きの速度は、圧抜弁を緩める量に依ります。同じ緩める量でも圧力が高い時ほど、減圧の速度は速くなります。ご注意ください。

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ジャッキアップ・ジャッキダウン手順確認

油圧ジャッキが加圧されている場合、急激な圧抜き操作はおやめください。載荷物のバランスが崩れ、荷が落下する可能性があります。

ジャッキアップ

  1. 所定位置に油圧ジャッキを設置する。状況に応じて油圧ジャッキの転倒防止 措置をとること。
  2. 油圧ジャッキと電動ポンプユニットを油圧ホースにて接続する。
  3. 電動ポンプユニットを操作し、ロッド先端が載荷物に触れるまでロッドを伸長させる。
  4. 電動ポンプユニットを確認しながら油圧ジャッキに圧力をかけ、載荷物をジャッキアップする。

ジャッキダウン

  1. 電動ポンプユニットを確認しながら圧抜き操作を慎重に行い、ゆっくりと圧力を下げていく。
  2. 圧力計の値がゼロになったことを確認後、電動ポンプユニットを操作し、ロッドを収縮させる。

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不具合の内容及びその原因と対策

症状考えられる原因対策
加圧しない□ ラインカット弁が締まっている
□ オイルタンクの油が不足している
□ ポンプが水平に設置されていない
□ 油漏れがある
□ 作動油にエアーが混入あり
□ 切換弁が最後まで倒されていない
□ ラインカット弁を緩める
□ 油量を確認し、補充する
□ 水平に設置する
□ 機材を交換する
□ ジャッキの伸長、収縮を数回繰り返す
□ 切換弁を最後まで倒す
圧力が保持されていない□ 圧抜弁が締まっていない
□ 油漏れがある
□ ポンプ内部の破損
□ 圧抜弁を締める
□ 機材を交換する
□ 機材を交換する
モータが起動しない□ 電源が接続されていない
□ モータの破損
□ 各ポンプに合った電源が使用されていない
□ 電源を接続する
□ 機材を交換する
□ 各ポンプに合った電源を使用する
給油口からの油漏れ□ オイルタンクの油量超過□ 使用ジャッキの所要油量に合わせる