ワイヤークランプ装置

コンパクトでありながら、能力1000KN
(吊上げ、吊下げ時は724kN)
ワイヤークランプ装置PATは、独自の油圧機構によってワイヤーロープを直接クランプすることによりワイヤーロープを吊材として使用し、 従来のロッド式装置に比べはるかに優れた性能を有したジャッキ式吊上装置です。

吊材に鋼棒でなく、ワイヤーロープを使用する点がポイントです。
フレキシブルであるので、吊点位置が多少異なっても対応が可能です。ワイヤーをガイドすることによって、多少の角度が付いても、対応が可能です。張力によってワイヤー自体が適度に伸縮するため、張力管理が容易に出来ます。台船からの水切りにおいては、波による影響を最小限に抑えられます。余分は巻き取りにて容易に処理が可能です。
JIS規格品のワイヤーロープを使用します。 φ56mm

油圧特殊機構によって、ワイヤー本体を直接クランプします。
ワイヤーコレットを油圧にて締め上げる構造で、クランプ力はワイヤー破断荷重以上を確保します。もし、配管を破損しても、安全油圧機構により本体部分は油圧を保持し、クランプ力は確保されます。万が一、油圧力がゼロになっても、クサビ構造と摩擦力により、クランプ力は確保されます。1000回の繰り返し試験によって、耐久性を実証しています。

重量物の吊上げ・吊下げだけでなく、水平移動も可能です。


ワイヤークランプ装置の構造
両端クレビス付き油圧ジャッキは、基本構造は物上げジャッキと同じですが、特徴として、両端のクレビス部ににピンと取り付ける穴が開いています。そのクレビスとピンを利用し、重量物と接続し押し引きを行います。

仕様・図面
1000kN ワイヤークランプ装置
クランプ装置仕様
能力 | 1500kN |
ストローク | 70mm |
最低機械高 | 475mm |
シリンダ外形 | 330mm |
受圧面積 | 247.4cm2 |
最高使用圧力 | 60.6MPa |
所要油量 | 1.7L |
油圧ジャッキ仕様
能力 ※1-③ | 250×4=1000kN |
ストローク | 500mm |
最低機械高 | 750mm |
シリンダ外形 | 100mm |
ピストン径 | 70mm |
受圧面積 | 38.5cm2 |
最高使用圧力 | 65.0MPa |
所要油量 | 0.41L |
ロードセル仕様
能力 | 1000kN |
ストローク | 20mm |
最低機械高 | 203mm |
シリンダ外形 | 295mm |
ピストン径 | 235mm |
受圧面積 | 206.8cm2 |
最高使用圧力 | 48.4MPa |
所要油量 | 0.41L |
※1)本装置を直下吊で使用する場合は「ジャッキ式つり上げ機械の構造基準」に規程された範囲内で使用すること。
「ジャッキ式つり上げ機械の構造基準」に定められた安全率による値と本装置の能力を下記に記す。
①吊材の安全率S=3.55(ワイヤーロープを使用)
吊上げ能力 724kN(ワイヤー破断荷重/3.55)
②保持能力の安全率 S=2.0 724KN×2=1448KN
・本装置の保持能力1500KN以上(社内試験値)
③油圧ジャッキ能力 垂直荷重の1.1倍以上の能力 724KN×1.1=797KN
・本装置の油圧ジャッキ能力 1000KN
2)ワイヤー曲げ角度は5度以内としてください。ただし、曲げた状態での吊り上げ・吊り下げ作動はできません。(安全装置使用の場合は、曲げは許容しません)
ワイヤークランプ装置専用バルブユニット
ワイヤークランプ装置用ポンプユニット

ワイヤガイド設備
注意事項

製品使用上の注意事項
装置の性能を十分に利用いただくために、「製品使用上の注意事項」をよくお読みいただき、機能や性能などを十分に理解のうえ正しくご利用ください。
使用例

















