手動ポンプ

電源がなくとも、数百トンのジャッキが動かせます。
手動ポンプは、手漕ぎによって油を送出しジャッキを動かします。吐出量は電動ポンプにかないませんが、電源設備のない場所や、荷重の微調整に活躍します。

手動ポンプの構造
油圧ジャッキは、本体となるシリンダチューブ、物を持ち上げるピストンロッド、ピストンロッドの押さえとなるロッドカバー、3点の金属部品から構成されます。押し側ポートから油を入れると油がたまりピストンロッドが伸長します。この時の油の圧力は最大70MPa、1cm2あたり700kgの力でピストンロッドを押し上げます。ピストンロッドの底面積(受圧面積)が100cm2のジャッキは、70tonの物を持ち上げることができる計算になります。

コンパクトな単動型と、汎用性の複動型
単動型は戻しポート側にガスが充填されており、膨張力でピストンロッドを縮めるので、油圧ホース1本で操作できます。主に小型のジャッキが単動型です。
複動型は伸長時には押しポート側に油を送り、収縮時には戻し側ポートに油を送るため、油圧ホースを2本使用します。油を送る量によりジャッキの伸縮をコントロールできる利点があります。当社のジャッキの多くが複動型を使用しています。
仕様・図面
手動油圧ポンプ(単動型) 0.3 L
仕様
最高使用圧力 | 高圧:72MPa 低圧:3MPa |
吐出量 | 高圧:1mL 低圧:5mL |
型式 | 高圧自動切換 |
貯油量 | 0.3L |
重量 | 約4kg |
ダウンロード | PDF DXF DWG |
手動油圧ポンプ(単動型) 0.6 L
手動油圧ポンプ(単動型) 0.7 L
手動油圧ポンプ(単動型) 0.9 L
手動油圧ポンプ(複動型) 1 L
手動油圧ポンプ(複動型) 2 L
手動油圧ポンプ(複動型) 3L
仕様
最高使用圧力 | 高圧:70MPa 低圧:6MPa |
吐出量 | 高圧:2.8mL 低圧:18.2mL |
型式 | 高圧自動切換 |
貯油量 | 3L |
重量 | 約24kg |
ダウンロード | PDF DXF DWG |
手動油圧ポンプ(複動型) 4L
仕様
最高使用圧力 | 高圧:70MPa 低圧:6MPa |
吐出量 | 高圧:3.7mL 低圧:42.5mL |
型式 | 高圧自動切換 |
貯油量 | 4L |
重量 | 約28kg |
ダウンロード | PDF DXF DWG |
手動油圧ポンプ(複動型) 10L

使用方法
油圧ジャッキを接続したポンプユニットの操作を説明します。
ダウンロード
図面・換算表は、仕様・図面からダウンロードできます。