補修用油圧ジャッキ

補修用油圧ジャッキ(複動型)
注意事項

ジャッキストロークについて
ストロークエンドからの加圧禁止!
補修用ジャッキはエンドの状態で加圧すると、機材が破損して使用不可になる恐れがあります。ジャッキアップの際はジャッキの残ストロークを適宜確認し、必要に応じてジャッキ下へライナー材の挿入等、対策を講じてください。


ストロークエンド近くでのロックに注意!
補修用ジャッキは使用用途の都合上、ジャッキストロークが短くなっています。ロッドをストロークエンド近くまで使用した状態で安全ナットをロックしないでください。ジャッキダウン時、安全ナットを解放できない可能性があります。
使用前点検
点検箇所 | 点検内容 |
---|---|
油圧ジャッキ | 損傷の有無 油漏れの有無 設置状態の確認 |
カップラー | 損傷の有無 油漏れの有無 接続状態の確認 |
油圧ホース | 損傷の有無 油漏れの有無 接続状態の確認 配管状態の確認 |
動作確認

ご使用前に必ず無負荷での動作確認を行ってください
油圧ジャッキを操作する際は、載荷物との間に手指・身体を挟まれないように注視してください
ロッドが完全に伸長した状態から加圧しないでください。ジャッキが破損して使用不可になる可能性があります。

ストロークエンドにて安全ナットをロックした場合、解放が困難になる場合があります。
1
伸長動作の確認
- 油圧ジャッキと油圧ポンプを油圧ホースにて接続する。
- 油圧ポンプを伸長動作に切換え※1、油圧ジャッキの押し側に作動油を少しずつ送り込む。
- 油圧ジャッキのロッドが少しずつ伸長することを確認する。
- ロッドが完全に伸長したら伸長量が仕様通りの数値か確認する。※2
- 安全ナットがシリンダチューブに当たるまで巻き下がることを確認する。

※1 使用する油圧ポンプによって操作方法が異なります。詳細は各油圧ポンプの取扱説明書をご確認ください。
※2 ロッドが完全に伸長すると圧力が上昇します。油圧ポンプの圧抜き操作※1にて圧力を下げてください。
ジャッキアップ・ダウンの操作手順

油圧ジャッキが加圧されている場合、急激な圧抜き操作はおやめください。載荷物のバランスが崩れ、荷が落下する可能性があります。

ストロークエンドにて安全ナットをロックした場合、解放が困難になる場合があります。
ジャッキアップ
1
設置
所定位置に油圧ジャッキを設置する。状況に応じて油圧ジャッキの転倒防止措置をとること。
2
接続
油圧ジャッキと油圧ポンプユニットを、油圧ホースにて接続する。
3
安全ナットの事前準備
安全ナットがシリンダチューブとわずかに隙間が出来る程度まで巻き下がっていることを確認する。
4
載荷物へのタッチ
油圧ポンプを操作し、ロッド先端が載荷物に触れるまでロッドを伸長させる。
5
ジャッキアップ
油圧ポンプの圧力ゲージを確認しながら油圧ジャッキに圧力をかけ、載荷物をジャッキアップする。※1
※1ジャッキアップ時はロッドを完全に伸長しないよう、ストロークを確認しながら作業をしてください。ロッドを完全に伸長させると、ジャッキダウンの時に安全ナットが解放できない可能背があります。
6
安全ナットの巻き下げ
ジャッキアップ完了後、載荷物に触れるまで安全ナットを巻き下げる。
ジャッキダウン
1
載荷物へのタッチ
油圧ポンプを操作し、ロッド先端が載荷物に触れるまでロッドを伸長させる。
2
地切りジャッキアップ
油圧ポンプの圧力ゲージを確認しながら油圧ジャッキに圧力をかけ、安全ナットが地切るまで載荷物をジャッキアップする。
3
安全ナットの巻き下げ
安全ナットの地切りを確認後、安全ナット上面がシリンダチューブ上面と同一高さになるまで巻き下げる。※1
※1 安全ナットの巻き下げが不十分な場合、ジャッキダウン時に載荷物と干渉する可能性があります。
4
ジャッキダウン
油圧ポンプの圧力ゲージを確認しながら圧抜き操作を慎重に行い、圧力をゆっくり下げていく。